照明器具の壽命とリニューアルのおすすめ
2009年5月28日
10年以上経過は要チェック!

照明器具にも壽命があります。
設置して8?10年経つと、外観に異常がなくても內部の劣化が進行しています。交換をおすすめします。
発煙?発火等の異常発生の危険性があります。
劣化の要因
劣化の主な要因となる塩害、腐食性ガス、周囲溫度、濕度、電源電圧の変動、電源波形歪、使用時間、點滅頻度、振動、取付方法、汚損等の施設場所や使用條件によって耐用は左右されますが、絶縁物の経年劣化は避けられないもので安定器の平均壽命は8~10年とされています。(JIS C 8108、JIS C 8110)
電気用品の技術基準では、その限界を40000時間と規定していますが、実際には30000時間から摩耗故障期に入ります。

- ※JIS C 8105-1「照明器具-第1部:安全性要求事項通則」より抜粋
交換時期の判斷要素
- 反射鏡、グローブなどを清掃しても、光學性能が元の狀態近くまで回復しないとき。
- 構造、機能が劣化し、機械的安全性が維持できないとき。
- 安定器、電線、ソケット等が劣化し、電気的安全性が維持できないとき。
- 照明効果、照明経済性、デザイン等の要求変化により、新機種へ切り替えるべきとき。
- 外観上、錆、傷、変色等が著しく、美観的に好ましくないとき。
適正交換時期の目安
使用時間 | 1500時間/年 (5時間/日) |
3000時間/年 (10時間/日) |
5000時間/年 (17時間/日) |
8000時間/年 (約24時間/日) |
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主な用途 | 體育館、會議室 | 事務所、工場(一般)、店舗 | 工場(2交替) | 工場(全日操業) 約24時間點燈 |
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使用條件 | 電圧 | 定格 | 105% | 定格 | 105% | 定格 | 105% | 定格 | 105% | ||||||||
溫度(℃) | 30 以下 |
40 | 30 以下 |
40 | 30 以下 |
40 | 30 以下 |
40 | 30 以下 |
40 | 30 以下 |
40 | 30 以下 |
40 | 30 以下 |
40 | |
交換時期(年) | 15 | 10 | 14 | 7 | 10 | 5 | 7 | 3.5 | 6 | 3 | 4 | 2 | 3.8 | 1.9 | 2.5 | 1.3 |
- ※JIS C 8105-1「照明器具-第1部:安全性要求事項通則」より抜粋
リニューアルのおすすめ
10年前に比較して、照明器具、光源、安定器などの性能は向上しています。安全対策としてはもちろんのこと、「省エネ」「周辺環境への配慮」「快適性」といった観點からも、既存設備のリニューアルをおすすめいたします。
照明器具を安全に使用するためには、適切な保守?點検、そしてリニューアルが欠かせません。照明器具の適正交換と定期點検をお進めいただくためのツールとして、(一社)日本照明工業會より各種資料が発行されていますのでご活用ください。
安全チェックシート
施設用照明器具の安全チェックシートで1年に1回は點検をおすすめいたします。